約 7,136 件
https://w.atwiki.jp/c-atelier/pages/539.html
登場 Recipe 番号 タイトル 備考 |] レシピNo.178 琴線のインク  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[属性:水 ] ┏──────────┓ 《材料》 ∥ ∥ ・ 黒々とした撲汁 x 1.0 ∥ ┌┬┬┐ ∥ ・ 片栗粉X x 3.0 ∥ ┌─┴┴┴┴─┐ ∥ ・ どうみてもアレ x 3.0 ∥ │ │ ∥ ・ 中和剤(青) x 1.0 ∥ │ ? | ∥ 《器具》 ∥ └──────┘ ∥ ・ 調合専用釜 ∥ ∥ ・ おげふぃんなシェイカー ┗──────────┛ 【効果】 書き手の嘘偽りない気持ちを伝えられるインク 【価値】 50000マニー ───────────────────────────────── これを使って書けば、どんなに字が汚かろうと文章が下手だろうと、 ───────────────────────────────── 相手の心へストレートに気持ちを伝えられる事が出来る不思議なインクさ! ───────────────────────────────── この効果を逆手に取って、嘘発見器代わりに使うことも可能だよ。 …まぁ、 ───────────────────────────────── 材料が材料なだけに色んな意味で「臭く」なるのが難点だけどね (by マーラ) ───────────────────────────────── → 使用参考書: 『一行綴りのラブレター』
https://w.atwiki.jp/yaruogakyozyuto/pages/56.html
山都町(熊本県上益城郡)の町の花がカタクリだからこの辺行けば取れると予想 3月下旬に花が咲き、根っこの部分も肥大化するので時期的に取れるかも 判定が出ていません 採れるかどうか確認を取りましょう
https://w.atwiki.jp/bjinusb/pages/88.html
ダウンタウンの外交官。 内政軍事も満遍なくこなしているがやっぱり外交が一番(回数的に)高い
https://w.atwiki.jp/bjksk/pages/78.html
顔文字在住の奥義師範 編集求みます
https://w.atwiki.jp/c-atelier/pages/342.html
No.454 ガーネット No.621 冷静沈着の弟者(カームネスポルックス) No.581 絵画「サムライマン」 No.183 絵画「ドクオマンドクセセンター」 No.321 絵画「まっくら森の歌 々゚」 No.397 懐古の糸 No.466 ガイドラインの剣 No.185 顔文字呪紙(=トレースゼッテル) No.151 火炎放射器 No.266 死と炎の杖(火炎放射の杖) No.187 カオス No.568 カオススカウタ No.796 輝く☆屑の砂 No.305 紙巻き煙草(特製豆仕様) No.398 かきみーら No.256 かき餅 No.449 拡声器 No.535 覚醒薬 No.176 角耳帽子 No.1025影のスレッドストッパー No.195 カサーリ絹布 No.192 カサーリの糸 No.114 風見エヒフ No.251 カシワモーチ No.117 風邪薬 No.406 家族の思い出 No.102 固い意志 No.179 片栗粉X No.073 カタツムニダー No.352 片目の掃除用具一式 No.768 カタワとダルマのひな人形 No.413 カッキー No.472 カッキー(梅毒味) No.225 カッツバルゲル No.274 カッツバルゲル改 No.648 河童巻き No.163 ガッハンマーLv1 No.337 ガッハンマーLv20 No.416 ガッハンマー試作品 No.739 カツラ No.818 かなづち No.483 クラブ・クラブ(蟹のクラブ) No.1031可能性のゴムプール No.1032可能性のプール No.1029蕪 No.297 火病ブローチ No.304 紙巻き煙草 No.408 カメラ No.753 仮面 No.537 鴨鍋 No.442 ガラクタの宝石(赤) No.843 ガラス器具 No.575 ガラナチョコ No.247 殻のかけら No.199 火龍剣 No.873 カルセラン(守るもの) No.914 カルピス No.561 カレー粉 No.743 カワイソスライフル No.667 皮の水筒 No.091 閑古鳥のお守り No.092 閑古鳥の羽 なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし ガラス器具 なし なし なし 影のスレッドストッパー 蕪 可能性のゴムプール 可能性のプール なし なし
https://w.atwiki.jp/syuramesi/pages/202.html
飲み物 修羅場の時の食事(゚д゚)ウマー 120 卵料理 修羅場の時の食事(゚д゚)ウマー 809 卵料理 修羅場の時の食事(゚д゚)ウマー 638
https://w.atwiki.jp/projectkatax/
まだあるよ 片栗粉Xとは? 片栗粉製オナホールの総称。 その制作技術は開発から幾年を経た現在でも様々な改善の余地があり、未だ完成を見ていない発展途上のものである。 片栗粉Xのまとめサイトである当Wikiの記述を実行し、男性器や人生等に何らかのトラブルを引き起こしたとしても誰一人責任を負う者は居ないので、あくまで自己責任の上でお楽しみ頂きたい。 また、当Wikiの記述は基本的かつ暫定的な製作方法のみであり、決して絶対の基準を表すものではなく、新たな製作法の可能性を否定するものでもない。 よって、飽くなき探究心を以って片栗粉Xの未来を切り開くのは貴方自身なのだ。 振り絞れ!フロンティアスピリッツ!! なお、あまり有名になりすぎると、かつてこんにゃくがそうだったように片栗粉=オナニーグッズという扱いをされてしまい、何も知らずに片栗粉を頼まれた男子中学生が人知れず不幸な思いをするなどの思わぬ弊害が出ないとも限らない。 エロい顔で片栗粉を購入したりするなどもってのほかである。 現行スレッド(最新50) 片栗粉X-10 http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/onatech/1252404290/ 片栗粉X誕生スレッド( 9) 究極のオナニーとは何ぞや http //bbspink.com/hneta/kako/983/983732676.html 当Wikiは片栗粉Xスレッドの益荒男によって運用管理されています。 片栗粉XまとめWiki管理人Twitter始めました。(だいぶ前に) #twitter_badge アクセス -
https://w.atwiki.jp/projectkatax/pages/3.html
トップページ 検索 基本 片栗粉X 発展 片栗粉X-B 片栗粉X-C 片栗粉X-D 片栗粉X-F 片栗粉X-K 片栗粉X-M 片栗粉X-O 片栗粉X-P 片栗粉X-R 片栗粉X-W 補助 片栗粉ローション 昆布ローション 代用ローション 用具 棒 その他 基礎知識 FAQ 注意 レス倉庫 リンク 更新履歴 +... 取得中です。
https://w.atwiki.jp/vipro_mattari/pages/37.html
ギルド名→まか☆じき(メイン) えび☆まよ(サブ) 他個人G有 溜まり場→コンロン イケメンリスト DustBox(通称ゴミ箱) 月MAPで何の躊躇いも無くみんなに経験地を吸わせてくれる超イケメンである。物を入れるだけで温まる魔法のチンの現所有者。時おり暴発する。 やるみ 同上。 空白 ブルジョワ。G内で唯一アルヴィト装備と終焉MAPで入手できる装備を5割以上所有している。 にーさま マインスイーパーのプロ。マインスイーパーのことならにーさまに聞け!! ギルド外有名人リスト ゴッドハンドさん(IP) 枝MAPでVIPPERでは討伐出来ないと思われるオリMVPMobを召還してしまったVIPPERだが、@mesで討伐を求めたところ降臨し、ダメージカンストのゴッドハンド(オリ職スキル)でオリMVPMobを一撃で倒し帰っていった。 A吉(IP) 特設ページ デイダラγ(IP) 阿修羅(笑) よく枝MAPに俺TUEEEしに来るが、いつも空気である。 黒陽(IP) 同上。 よく枝MobをストーンスキンとSWで耐えてVIPPER達に撲滅してもらおうと試みるが、VIPPER達はシカトを決めているので耐え切れずに死ぬ。 ゆせぽ(裏番) ゆせぽ嬉しぃ (*0ω0*)メキョッ 異常なまでの煽り耐性を兼ね備えており、獣姦までOKと守備範囲も広い また、茶Hは夜の時間しかしてはいけないという常識も持ち合わせている 茶Herの間では夜の帝王と恐れられている プレセア(IP) くださ・・・・い。 彼女によればのび太はレッド しwwwwんwwwwぱwwwwいwwwwなwwwwいwwwwさwwwwww ハクナマタタwwwwwwハクナマタタwwwwwww その他有名人リスト ジュウシマツ和尚 ハゲ 免震構造ちゃん 「オムツとかよりも便所でFFやれよバカじゃねーのwwwwwwwwwwwwwww」 稀に見る鬼才である。 映画監督 ルネッサンスきめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ヤムチャ 土下座すると巻物が出たり、新規が来たりする にーさま だめぇ・・・そこはドラゴンだよぉ・・・ 片栗粉X「ああん!イったwwwwwwwwwww金くれwwwwwwwwwwwww」 ご覧のとおりイった後にすぐ金を要求する冷静なビッチである 貴重品リスト 石 ギルド倉庫にある唯一希少価値の高い物。友人への贈り物には是非石を。 エビ その艶やかな肢体で俺らを誘惑する魔性、時たま勝手に増える 最近、大型新人アイドル マカ・ジキにその存在を脅かされている マカジキ 大型新人アイドル、枕営業が得意で一夜を5万円で買える
https://w.atwiki.jp/coharu/pages/398.html
とある冬の風の強い金曜日。 午前の授業の終了を告げるチャイムがなると、今まで突っ伏して寝ていたカナが飛び上がって起きたので、隣の席のケイコは驚いてびくりと身をすくめた。 「あーー終わったーーーーメシだメシだーー」 カナは腕を天に突き上げて背伸びをしながら言う。 「カナ?」 ケイコが怪訝な視線を向けてきたので、カナは不思議に思った。 「どうしたーケイコ。楽しい楽しい給食の時間だぞぉ」 「今日は給食、ないよ」 「え」 「というか、午後の授業がないんだよ」 「ええっ」 ケイコの話によると、なんでも校舎の一部を改修するらしいが土日だけでは難しいので、金曜、すなわち本日の午後も使って工事を行うらしい。 「それなら給食を食べてから休みにしてもいいじゃないかーーーー」 「私に言われても……聞いてなかったの? 昨日から先生が何回も言ってたのに……」 「そうだっけか? はあ……唯一の楽しみが……」 ケイコはそんなカナを見て小学生の頃のクラスの男子を思い出したが、何も言わないことにした。 「……早く家に帰ってごはん食べたら?」 「そうするよ……」 「うん。じゃあ、またね」 ケイコが手を振って去っていく。カナはなんだかがっかり感に襲われて、椅子に座り込んでしまった。 「みなm……カナ」 声をかけられたので顔をあげると、藤岡が心配そうな視線を向けていた。 「藤岡か。どうした」 「どうしたって……こっちのセリフだけど。なんか元気ないから」 「元気もなくなるよ。一日の唯一の心の拠り所が奪われたんだから」 「ええっ?」 藤岡がこれはただごとではないぞ、と思っていると、カエルの鳴き声のような切ない音がした。 「ひもじい」 「……お腹がすいてるの?」 無言でこくりとうなずく。藤岡はカバンを開けると、中から銀紙につつまれたおにぎりを出し、カナに手渡した。 カナの顔が輝く。 「いいのか!?」 「もう食べてるじゃないか。いいけど」 あっという間に食べ終えたカナに、2つめのおにぎりを渡す。 それもぺろりと平らげると、カナの表情に生気が戻った。 「よし! 藤岡! 褒めてつかわす!」 「恐れ入ります」 ふざけて言って、笑いあう。 「お礼にハルカの晩飯を食わせてやるよ。今日夕飯食べに来い」 「じゃあお呼ばれしようかな」 「なんなら今から遊びに来るか? ゲームでもしようぜ」 そう言うと、藤岡は残念そうな顔をした。 「いや……俺は今から部活あるから」 「こんな日でもサッカー部は活動してんのか」 「一応レギュラーで先輩だしね。後輩に示しをつけないと……」 「そっか。何時くらいに来れる?」 藤岡は一旦時計を見て、 「4時前くらいには行けるかな」 「思ったより早いな」 「せっかくの半ドンの日くらい、短めに切り上げても文句は出ないさ」 先ほどと微妙に矛盾するようなことを言って、藤岡はニコリと笑った。 「わかった。もてなしの準備しておく」 「期待してるよ」 昇降口で藤岡と別れ、校門を出ると、道端に工事器材を積んだトラックが何台も止まっていた。 トラックを横目に、帰ったら誰もいないけど何をしよう、などと考えてると、ふとあることに気づいた。 もしや、さっきのおにぎりは、部活に向けて用意したものだったんじゃないか? 「……お人よしだなぁ、番長は」 半ば呆れたような声を出しつつ、どうやってもてなすかをカナは考え出した。 風がびゅうと吹いて、藤岡のコートの襟を揺らす。 (寒い……) 部活を終えた藤岡は、一旦家に帰って私服に着替え、親に外出の書き置きを残し、南家へと足を向けていた。 本日の部活は最悪であった。 とにかく環境が悪かった。校庭の土は霜が降りて走りにくく、風がびゅうびゅうと吹くので体温を容赦なく奪われ、校庭の一部に工事のトラックが進入していたため狭い面積に野球部やラグビー部がひしめきあい、極めつけに工事の音が予想より激しく笛の音すら聞こえない有様であった。 部員からこれでは練習にならない、せっかくの連休前の半ドンなんだから休ませろ、との意見が多発し、結局一時間もしないうちに部活はお開きとなったのであった。 (こんなことなら、はじめから休みなら良かった) そうすれば、しばらくカナと二人きりでいられたのに。 と思ったが、同時にそんなに長時間二人でいても会話に困りそうだな、などとネガティブになる藤岡であった。 マンションの前に着いたとき、また風が吹き、白い粉が空中を飛びまわっているのに気づいた。 「雪だ」 思わず口に出してしまい、藤岡は誰かに聞かれていないかと周りをみたが、視界には誰も入らなかった。 ロマンチックな降り方ではなく、風が強いためにゴミを撒き散らしているかのような光景である。 エレベーターに乗りながら左の手首にした腕時計を見る。二時半。カナに言った時間よりも大分早かった。 (迷惑……じゃないよな) 家を出る前に電話をすれば良かった、と後悔する。とはいえ、今更仕方がない。エレベーターの扉が開いた。 すると、 「あ!?」 「あれ、みn……カナ」 「ふ、藤岡」 今まさにエレベーターに乗ろうとしたカナと鉢合わせた。 「早かったな」 「うん……部活が早く終わって」 「そうなのか……参ったな、どうしよう」 カナはそわそわとして、藤岡の顔と後ろの廊下を見比べた。 「……もしかして、早く来すぎた?」 「うん、いや! 大丈夫。なんでもない」 そう言うと、カナは回れ右をして廊下を戻り始めた。 慌てて藤岡も後を追いかけ、その背中に話しかける。 「カナ? どこかいくんじゃ……なかったの?」 「うん、まあ、でも、寒い部屋にお客さんを残すわけにいかないし」 「別に廊下で待ってても良いけど」 「いや、そういう意味じゃなく……大した用事じゃないからいいよ」 ガチャガチャと鍵を開けながら言う。 ひときわ強い風が吹き、二人の髪を乱した。 「すごい風だな。寒い寒い。さ、入って入って」 遡ること約30分前、おにぎりだけでは食い足らず 冷蔵庫の残りの食材で作成した豪華な創作料理を平らげたカナは、 コタツに入ってテレビを見て寛いでいた。 (さて、どうしたものか……) (おにぎりの恩をうまいこと返さないと……) (それにしてもさっきの料理は我ながらまずかった) (なので食い物でもてなすのは却下……ハルカに任せよう) (っていうか冷蔵庫のなか空にしちゃったし……ハルカは買い物してきてくれるかな?) テレビを消して、ごろんと寝転がる。 外ではびゅうびゅうと風が吹いていて、窓を揺らしていた。 (外は寒そうだな) (藤岡は部活で疲れてやってくるわけだ) (おにぎりを食べてないから、おそらく腹も空かせて) (そして、サッカーは外でやる競技) (この風だ。とても身体を冷やしてくるに違いない) そして、脳内で自分に置き換える。 (自分が腹をすかせ、疲れきり、冷え切った身体で家に帰ってきたとき、何が一番嬉しいか?) 少し考え、 (温かい料理、温かい飲み物、熱い風呂。これだな) そのあと暖かい寝床があれば最高だ。 (いや、料理は却下したんだった。飲み物は?) ふん、と気合を入れて身体を起こし、台所へ。 まず冷蔵庫を見て、次に戸棚をチェックする。 「……何もない」 お茶っ葉もお菓子も何もなかった。これは流石に予想外であった。 「となると、残るは風呂か」 風呂のスイッチをONにする。これで30分もしないうちに沸くだろう。 しかし、もてなしが風呂だけというのはやはり悲しくはないか? せめてお菓子と飲み物くらいは用意したいところだ。 財布の中身を確認する。緑っぽい札が2枚。うおっ、片方は野口英世じゃなく夏目漱石だ。 (確か4時にくるとか言ってたな……) 時計をみると、2時半。まだ時間がある。よし、近所のコンビニにでも行くか。 ――しかし、エレベーターに乗るところで藤岡と鉢合わせたので、外出は中止になった。 (藤岡に留守番をまかせて買い物にいくか? いやいや、それだともてなし効果が薄くなるな) マンションの廊下にすさまじい風が吹き荒れる。寒すぎる。とにかく中へ。 「おじゃまします」 「いらっしゃい」 廊下を歩きながら、考えを巡らす。 風呂は? 駄目だ、さっきスイッチを入れたばかりだ。しばらくは沸かない。 食材も飲み物もない。どうする? そうだ! こたつはまだ暖かいはず! 「藤岡、こたつに入って待っててくれ」 「うん」 ついさっき消したばかりのこたつのスイッチをもう一度入れ、キッチンへ。 とはいえ、先ほど確認したとおり、やはり茶葉も菓子も見当たらない。 どうする? どうする? 食い物も飲み物もないなら、残りの暖かい環境で勝負するしかない。 しかしこたつではもてなしたことになるか? 否、こたつはもてなしでもなんでもなく、南家では全員が享受できる「普通のこと」である。 何より「もてなした実感」がないではないか。 腕を組んでうーむと唸りながらリビングに戻ると、藤岡が難しい顔をしてこたつに入っていた。 「カナ……なんかこのこたつ暖かくないんだけど」 「そんなバカな」 こたつ布団をめくってスイッチを確認する。確かに「入」になっている。しかし、電熱線は光っていなかった。 「あれ? おかしいな。壊れたか?」 なんということだ。もてなしどころか、「普通のこと」すらできないではないか。 「そうだ。エアコン入れるか」 しかし、エアコンも無反応。そこで、カナは照明もついていないことに気づいた。 「げっ、停電だ!」 「ええっ」 テレビの下にあるDVDデッキを見ると、常時時間がデジタル表示されている部分が暗くなっていた。 そういえば、さっきから冷蔵庫の唸り音も聞こえない。 「……ついさっきまで普通だったのに」 「エレベーター動いていたよね?」 「そうだったな。てことはさっきから今のわずかな間か」 なんという不運だろうか。 「…………」 「…………」 二人して思考停止していると、不意に寒気が背中を走った。ぶるりと震える。 藤岡を見ると、表情こそいつも通りだが、どことなく身体が縮こまっているように見えた。 そして、いつもの位置に座る藤岡を見て、ピーン! という音を立ててカナの脳裏に名案がよぎった。 「藤岡、こっち来て! うわっ、お前手ぇ冷たいな!」 「そ、外から来たからね」 藤岡の手をとり、引っ張る。突然のカナの行動に藤岡は顔を赤くしたが、カナは気づかなかった。 カナが向かった先は、自室であった。うす暗い。今朝は寝坊してカーテンを開けるヒマすらなかったのであった。 「こ、ここは?」 カナは朝出かけたときから乱れたままの布団をはぎとり、シーツを露出させた。 「私のプライベートルームだ。よし、ここにあぐらをかいて座れ」 「ええっ!?」 藤岡はカナの意図が読めず困惑し、突然部屋に招かれたことに驚き、動きが止まった。 その隙にカナは藤岡の手を引いて、ベッドに放った。 「うわあっ」 「あ、コートは脱げよ」 しかし、突然のことについていけず、藤岡は目を白黒させるばかりであった。 「もうっ、早くしろよ」 「あ、ああ」 言われるがままにコートを脱ぎ、傍らに置く。 「そりゃっ」 と気合の入った声をあげ、毛布と布団を藤岡の背中からかけ、てるてる坊主のようにする。 「……えっと、ありがとう」 「ふふん、どういたしまして」 「こ、これって、カナの布団なんだよね?」 「そうだけど?」 (カ、カナの布団……!!) 藤岡は顔がどんどん熱くなっていくのを感じた。心臓の鼓動は8ビートである。 しかし、次の瞬間に布団の隙間にカナが滑り込んできたことで16ビートになった。 「――――!!!!??」 「チアキのいつもの体勢にヒントを得たフォーメーションだ。 どうだ、暖かいだろう。女のほうが男より体温が高いらしいぜ」 「う、う、うん!? うん……」 「ってかお前ホント冷たいな。もっとくっつけ。湯たんぽみたいにしていいよ」 カナは毛布の端を掴んで、絞るようにして藤岡の腕の中にぴったりと収まった。 さらに藤岡の冷えた手をとり、自分のお腹と手で挟んで暖める。 「多分、そのうち停電も直るから、それまでこれで辛抱してくれ」 「――……!!」 藤岡はもうぱくぱくと口を開閉させるだけで、何も言えない。 (あれ? こいつ……) 密着したことではじめて、カナは藤岡の鼓動に気づいた。 (――……!!) そして、ようやく今の状況の危うさに考えが至る。 「…………」 「…………」 すごく熱い。カナは自分の体温が急上昇していくのを感じていた。 藤岡も同様であった。 冷え切っていた身体はあっという間に熱を帯び、また腕の中のカナがどんどん暖かくなっていくのを感じ、さらに熱くなる。 (あわわわわわ……) 藤岡の心臓は信じられないほどに跳ねている。 あまりに激しい動きなので、心臓につられて身体がぴくりぴくりと跳ねる。 (ど、ど、ど、どうしよう) カナも同様に心臓が急加速をはじめ、わずかに痛みすら感じていた。 背中ごしの藤岡の早い鼓動がとても大きく聞こえ、シンクロするかのようにカナの鼓動も早まっていく。 「カ、カナ……」 耳元で名前を呼ばれ、驚いたカナはぴくりと震えて身を固まらせた。重ねた手に思わず力が入る。 「お、お前、すご、すごい、ド、キドキしてん、ぞ、ひゃっ」 「カナだっ、て、わ、うぅっ」 もぞもぞと身体の位置を直すたびに、互いに悲鳴のような吐息が漏れる。 「おま、まさか、チアキ、と、か、トウマとか、にも、こ、こ、こんな……」 「え、ち、違うよっ、そんな……」 思いがけない言葉に、藤岡はつい腕に力をこめて、抱きしめてしまう。 「ひぇあ」という間抜けな声がカナの喉から飛び出た。 「カ、カ、カナだからだよ……」 「わ、私、だから……?」 「う、うん……」 「お、お前、何言って……」 藤岡はつい腕の力を強くしてしまう。 「い、痛い、ふじ、痛い」 「ご、ごめん……」 「…………」 「…………」 さっきからどっくんどっくんと心臓がうるさい。黙ってしまうと、聞こえてしまうのではないかと不安になった。 「……あ、あの……そ、それって、どういう……?」 カナが蚊のように小さい声で呟く。 藤岡は今度は痛がらないようにと、優しく抱き締める。 カナは身を堅くして、ぎゅっと藤岡の手を握った。 藤岡が何も言わないので、カナは沈黙に耐えられずに言葉を続ける。 「も、もしかして、いつかの、教室で言ったのって」 「うん……どうも、なんか、伝わってないみたいだけど……」 かあーっ、と顔と頭に血が集まるのをカナは感じた。 (かわいい……) 薄暗い部屋の中、後ろから見ててもわかるほどにカナが赤くなったので、藤岡はカナのことを好きになってよかったと思った。 (どうしようどうしようどうしよう) カナはパニックに陥り、身体も思考も固まったまま動かなくなってしまった。 「……もう一回……言った方が良い?」 どきーん、とカナの心臓がひときわ大きく跳ねた。 カナは返事もままならない状態だったが、藤岡は構わず、 「俺は、カナのことが、すごく好きだよ」 ぴょおー、と声にならない声がカナの喉から駆け抜ける。 同時に、きゅっと胸が締め付けられるような感覚に襲われた。 心臓のビートは熱暴走を起こしたエンジンのよう。カナはたまらなくなって、カタカタと震えだした。 「ぅぁ、あの、う、う、えーと……」 「う、うん」 唇も震えて、うまく声が出せない。口の中も乾いていた。 「も、も、もも」 「も?」 「もう一回、言って」 藤岡はカナの耳元に唇を寄せて、 「好きだよ」 心臓を見えない手で握りつぶされたかと思った。 恥ずかしさで頭に血が集まりすぎて、頭も痛い。目眩がする。 くらり、とカナの身体から力が抜けた。背後の藤岡に体重を預ける形になる。 「カ、カナ?」 「……ん。あ、ご、ごめん。重いか?」 「いや! 全然! そ、それで、カナ」 「う、うん」 「カナの返事が聞きたいんだけど……」 「…………」 カナはしばらく何かを考える様子で黙り込んだ。 自分の心臓の音がやたらうるさく感じるが、不快ではない。 背中越しの藤岡の鼓動と耳元の吐息がなんだか心地よい。 自分は藤岡をどう思っているのか? 正直よくわからない。 自分は男の子に恋をしたことがないから、この気持ちが「好き」なのか判断がつかない。 ただ、藤岡に触れられたら嬉しいと思った。 藤岡がどきどきしていると嬉しいと思った。 「好き」と言われたらただ嬉しいと思った。 もしかしてこれが「好き」なのかな? それだけがどうしても自分では判断が出来ない。 口にだす勇気はない。だから、自分の今の気持ちを伝えるには、これしかない。 カナは藤岡の手をとり、自分の胸に当てた。 「――っ!!!!?」 手のひらにやわらかい感触と、激しい心臓の鼓動が伝わってきた。 「……わかった?」 「う、う、うん、うん」 「……嬉しい?」 ごくりと生唾を飲む音がすぐ真横でしたので、カナもついつられてごくりと喉を鳴らした。 「うん、す、すごく嬉しいよ」 「それは、私が好きだから?」 「うん」 好きだと、嬉しい。 やっぱり、そういうことなんだ。確信すると勇気が少しわく。 「……じゃあ、多分、私も藤岡が、好き、なんだと思う……」 ふいーっ、と口の隙間から妙な音を漏らして、藤岡は大声で快哉を叫びたくなる衝動をなんとか堪えた。 代わりにぎゅっと腕の中の細い身体を抱きしめる。細い吐息を漏らすのがこの上なくかわいい。 次へ→ 名前 コメント 5-043氏 5スレ目 保管庫